妊娠初期にこそ摂りたい葉酸

妊娠初期にこそ摂りたい葉酸

妊婦さんが妊娠初期に摂ることが奨励されている葉酸は、どうしてその時期に摂ることが良いのでしょうか?
また、妊活中にも摂ると良いと言われている理由は?葉酸の働きを知り、効果をアップさせるために摂るタイミングも知っておきましょう。

葉酸が妊娠初期に必要なわけ

葉酸はタンパク質や、細胞の核である核酸の合成に関係しています。核酸は新しい細胞が作られる際に遺伝情報を伝える働きを持っているので、胎児が育つ時期に必要な栄養素。
妊娠初期は受精卵が細胞分裂をさかんにして、脳や神経が作られていく大事な時期であり、分裂を助ける葉酸を摂ることが奨励されているというわけです。

葉酸が不足すると何が起こるの?

細胞分裂を助ける葉酸が不足すると分裂が正しく行われなくなり、胎児に「二分脊椎」といった病気を引き起こす原因となりがち。妊娠初期は妊娠してから11週までの時期を言いますが、妊娠10週目より前にこうした先天異常が発生しやすくなるのです。そのため妊娠初期の葉酸が充分に摂れているかどうかが、胎児の健康を左右しかねないというわけです。

いつまで葉酸を摂ればよいの?

二分脊椎のような「神経管閉鎖障害」が胎児に発生しないようにするには、やはり妊娠初期である妊娠11週目までに1日の400μgを摂るべき。また、受精したことに気がつかず葉酸不足になることを防ぐために、妊活中にも葉酸を摂った方がよいと言われています。少なくとも妊娠の1ヶ月以上前には1日400μgの葉酸を摂ったほうがよいとされているため、妊娠を意識しだしたらサプリメントなどを利用して、葉酸を充分摂取するように心がけましょう。

記事まとめ

葉酸は妊婦さんにとって不可欠な栄養素ですが、食事からだけでは摂取率が半分に落ちてしまうということもあり、なかなか十分な量が摂れないものです。そんな時はサプリメントを利用すれば、推奨されている量をきちんと摂ることが可能。また、食品からどのぐらい葉酸が摂れたのか解らない状態に比べて、葉酸の摂取量をコントロールしやすくなります。
妊婦さんにとって必要な、葉酸以外の栄養素も配合されているサプリメントが多いので、よく内容を確かめて選びましょう。

参考サイト

読売新聞